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正月に家族で相続の話をしたら 次にする3つのこと

お正月、久しぶりに家族がそろい、何気ない会話の中で「この家、将来どうするんだろう」という話題が出た、という方も多いのではないでしょうか。

実家のこと、相続のこと。気にはなってはいるけれど、具体的な結論までは出ず、「まあ、まだ先の話だよね」と、その場は何となく終わってしまった。。そんな経験は珍しくありません。

けれど、その「何となく」が、あとになって大きな負担になることがあります。

相続のタイミングで実家が空き家になり、管理や処分に困るケースは、決して特別な話ではありません。相続の話は、「話したかどうか」よりも、「そのあと、何をしたか」が大切です。

大きな決断や難しい手続きは必要ありません。正月の話題をきっかけに、ほんの少し整理しておくだけで、将来の選択肢は大きく広がります。

今回は、正月に家族で相続の話をしたあと、次にしておきたい3つのことを、わかりやすく整理していきます。


親の家の現状を「言葉」にする

正月に相続の話題が出たとき、こんなやり取りはありませんでしたか?

「この家、将来どうするんだろう」
「まあ、まだ先の話だよね」

ありがちな会話ですが、同時に空き家が生まれやすい入り口でもあります。問題は、何も決めていないことではありません。親の家の現状が、家族で共有されていないことです。

ここで必要なのは、相続対策でも結論を出すことでもありません。まずは、現状をチェックすることです。

たとえば、

  • 持ち家か、賃貸か
  • 所有者の名義は誰か
  • 築何年くらいか
  • 将来、誰かが住む予定はあるか

こうした基本的なことでも、兄弟姉妹で認識が違っていたり、親自身が正確に把握していなかったりするケースは少なくありません。特に注意したいのが、「まだ住んでいるから大丈夫」という思い込みです。

相続が発生した瞬間、管理・固定資産税・売却の判断など、現実的な問題が一気に表に出てきます。大切なのは、「どうするか」を決めることではなく、「どういう状態か」を言葉にして、家族が知っておくことです。

それが、将来の空き家発生を防ぐための、いちばん小さくて確実な一歩です。

相続の主語を「家族」にしてみる

相続の話になると、いつの間にか主語がぼやけてしまうことがあります。

「親がどうしたいか」
「法律的にはどうか」

その結果、家族としてどうするかが置き去りになるのです。

正月の会話でも、「お父さんは売らなくていいって言ってたよね」「でも、実際に管理するのは誰?」
こんなズレが、すでに見えていたかもしれません。

ここで大切なのは、正解を決めることではありません。意見をそろえることでもありません。まず必要なのは、「この家のことを、家族の問題として考える」という共通認識です。

たとえば、

  • 誰が中心になって考えるのか
  • 将来、誰が困りそうか
  • 親の希望と、子の現実は合っているか

こうした点を、結論を出さずに言葉にするだけで十分です。
相続や空き家の相談でよくあるのが、「親は残したいと思っていたけれど、誰も住めなかった」「みんな『誰かがやる』と思っていた」というケースです。

相続は、親だけの話でも、法律だけの話でもありません。家族全体の現実の話です。正月に出た話題をきっかけに、「これは、家族みんなで考えることだよね」そう確認できれば、次の一歩が見えてきます。

プロに相談する前に、これだけ整理する

「そろそろ専門家に相談したほうがいいのかな」

正月に相続の話をしたあと、そう感じた方もいるかもしれません。ただ、いきなり相談に行く前に、最低限これだけ整理しておくと、その後がぐっと楽になります。

ポイントは3つだけです。

  • 登記の名義(所有者)は誰か
  • 共有になる可能性はあるか
  • 管理や修繕を続けられそうか

たとえば名義ひとつでも、父名義のままなのか、母と共有なのかで、必要な手続きは大きく変わります。共有になる可能性がある場合は、将来の意思決定が難しくなることも少なくありません。

また、見落とされがちなのが「管理の現実」です。草刈りや修繕、固定資産税の支払い。誰が、いつまで、無理なく続けられるのか。ここを考えずに「とりあえず残す」と決めると、あとで負担が一気に表に出ます。

この3点を整理するだけで、その家が 空き家になりやすいのか、選択肢を残せるのか が見えてきます。難しい判断は、まだ先で構いません。まずは「相談する前の下ごしらえ」をしておく。

それだけで、正月の会話は「ただの雑談」から、意味のある一歩に変わります。


まとめ

正月に家族で相続の話をした。それだけでも、大きな一歩です。

多くのご家庭では、相続の話題は避けられがちです。だからこそ、正月の何気ない会話の中で実家や将来の話が出たこと自体に、意味があります。大切なのは、その話を「なかったこと」にしないことです。

相続や空き家の問題は、大きな決断を先送りにしたことよりも、小さな確認をしなかったことから、あとで重くのしかかってきます。

今回ご紹介した3つのことは、どれも難しいものではありません。

✔️ 親の家の現状を言葉にすること。

✔️ 相続を家族の問題として共有すること。

✔️ そして、最低限の情報を整理しておくこと。

この3つを意識するだけで、将来の選択肢は確実に広がります。売るか、残すか、貸すかを今決める必要はありません。「選べる状態」をつくっておくことが、何よりの備えです。

正月休み明けは、気持ちを切り替えやすいタイミングでもあります。年始の会話をきっかけに、できるところから一つだけ動いてみてください。その小さな一歩が、空き家を防ぎ、家族の負担を減らすことにつながります。


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